国際結婚


最近は、普通に外国人と結婚する方がたくさんいらっしゃいますが、実は40年前あたりから、徐々に国際結婚する人が増えてきていました。

嫁不足に悩む過疎の村では、村を挙げての事業として、中国やフィリピンから花嫁を迎えていました。

そして、今現在では外国人との結婚を考えている日本人の数は、当時の数倍はいらっしゃるのではないかと思います。

 

さてさて、今回はそんな「国際結婚って、どうよ」とお考えの人に対して、ビルの経験が少しでもご参考になればと思い、少し経験談をお話しさせて頂きます。

ビルが結婚したのは、白人のアメリカ人でした。彼女のルーツは、いわゆるアングロサクソンです。

身長がビルよりも3センチ程度高くて足も長く、彼女の腰はビルのお腹あたりでした。

なので、実際の身長差よりも、もっと彼女の背丈が高く見えました。

2人が歩いていると、友達からは「まるで大木にセミが留まっているみたいだ。」とからかわれました。(涙)

因みにビルの身長は、174センチです。日本人としては、高くもないですが、低くもありません。

ところが、彼女の父は190センチ、義兄は2メートルの大男です。アングロサクソンは、北方系の民族で背丈がとても大きい人種です。ドイツとかスカンジナビア地方です。

彼らの側にいると、まるで小人です。もちろん、背丈で人間の価値なんて決まるわけではないけれど、何となくコンプレックス感が出てきます。

さて、無事に結婚式を挙げて、晴れて夫婦になり、結婚生活が始まりました。

初めのうちは、何だか不思議な毎日でした。

朝起きると、横に外国人の顔があると言うのが、慣れていないと言うか、不思議な感覚でした。

でも、ビルの英会話能力が一番伸びたのがこの時期です。

よく「ピロートーク(pillow talk)」と言いますが、一番速くその国の言葉をマスターする方法は、恋人を作る事だと言われています。

※ピロートーク:枕を共にしながら交わす会話、つまりセックス後の会話を指します。

さて、これからビルの体験を6つのトピックスに分けてお話しさせて頂きます。

⑴家事

基本的に家事や育児は2人で協力するのが決まりでした。

食器洗いや掃除、お風呂掃除は、ビルの役割でした。

当時の日本では、まだまだ妻が全ての家事をして当たり前の時代でした。

妻が働いていてもです。

本当に不平等ですね。

⑵立ち会い出産

分娩室に夫も入り、一緒に出産する事が珍しくなくなった現在ですが、当時としては、あまり一般的ではなかったです。
ビルも元妻から出産を一緒に立ち会って欲しいと言われた時は、内心どうしょうかと思いました。
今でも当時のことをはっきりと覚えております。
最初の時は、陣痛が始まってから出産するまで、26時間程度かかりました。
歯を食いしばって、食いしばって、陣痛の中、やっと生まれてくれた時には、
感動のあまり泣いてしまいました。

⑶電話の通話料

今は、LINE通話だと外国からでも無料ですが、

当時の通話料は、めちゃくちゃ高かったですねぇ。

退院時の請求書には出産費用と共に通話料が5万円!

腰が抜けそうになりました。

でも、仕方ありません。

嬉しくて、嬉しくて一刻も早く遠くアメリカに住む両親に出産の報告がしたかったのですから。

当時の国際電話は、ダイヤルを押すとダイレクトに繋がるのではなくて、いちいち交換手を通さなければなりませんから、非常に高額になりました。

当時の我が家の電話料金は、毎月必ず5万円以上でした。

⑷里帰り

アメリカ人には、出産のために里帰りをする習慣がないので、何もかも夫婦でするしかありませんでした。

退院後が大変でしたね。

赤ちゃんをお風呂に入れるのはビルの役割でした。

初めは、グラグラする頭の赤ちゃんを抱えてお風呂に入れるのは、ドキドキもんでした。

子供が熱を出して病院にかかる時が大変でした。

言葉の壁です。

お医者さんといっても英語が喋れるわけではないですから。

ビルがそばにいる時はまだ良いですが、日中は仕事があるのでそうも行きません。

こんな時が彼女にとって外国で暮らす一番辛い時でした。

元妻は、あの頃、よく泣いていました。

外国で生活するジレンマです。

アメリカで暮らす日本人妻でも育児ノイローゼになり、赤ちゃんを銃で撃ち殺すと言う事件もありました。


~take five

ここで覚えて欲しい英単語は

配偶者 spouse

義兄 brother in law

新生児 infant



⑸お返し文化

結婚、出産等とたくさんのお祝いを頂きました。

しかし、外国人妻に到底理解出来ない日本の習慣の一つが、半返し文化です。

せっかくお祝いをもらったのになんで半分返すの!

責められましたね。

当時は、それが習慣だからとしか言えませんでした。

結婚内祝いのお返し

出産内祝いのお返し

香典返し

入進学祝いのお返し

長寿祝いのお返し

お返しの事を調べると「お相手が気持ちを込めて用意してくださった贈り物やお金。

感謝の気持ちをきちっと伝えるために、せめていただいた物やお金の半分をお返しする日本の美しい習慣。」との事です。

当時、感謝の気持ちを伝えるのであれば、感謝の気持ちを書いたカードを出すだけで十分気持ちは伝わるでしょう。

こんな習慣は馬鹿げている!

と、一刀両断で否定されました。

確かに、今になって考えると、この「半返し」なるものバレンタインデーのチョコレートやクリスマスのケーキみたいに、まんまと業者の戦略に乗せられているような気がします。上手に日本人の気質を利用していますね。

因みにバレンタインデーは、男性が女性に贈り物をする日だし、クリスマスに食べるのはクッキーです。

⑹教育

子供たち2人が小学校の低学年ぐらいになると、元妻の日本語もかなり上達し、喋ることはもちろん、読み書きもだいたい不自由がないくらいまでになりましたね。

子供の小学校からのお便りや宿題がかなり勉強になったみたいです。

でも、私たちの子供にはアメリカの教育を受けさせたいという思いが強くありました。

どうしてかと言うと、日本の教育現場は、個性を伸ばす教育ではなかったからです。

日本の教育は、ひたすら平均的な人間を育成することでした。

1人でも落ちこぼれをなくすような教育が中心でした。

それも決して悪いことではないと思いますが、面白くない教育ですね。

私たちは、子供達には、自分の個性が発揮でき、楽しく生きられる人生を見つけ、視野を世界に向けられるような大人になって欲しかったのです。

ここで誤解をして欲しくないことは、何でもかんでもアメリカの方が良いといっているのではないのです。むしろ、今では日本の方がいろんな分野でアメリカよりも優れているような気がします。

ただし、所詮は島国なんです。視野を広げるためには、海外に出ないとダメです。


外国人、特に白人や黒人が日本で生活すること

都会ではなくて、田舎に住むほとんどの白人や黒人の方は経験していると思いますが、彼らにとって一番嫌なことがジロジロ見られる事です。

特に田舎の日本人は、物珍しそうに外国人を見てしまいます。

あなたも想像すると分かると思いますが、ジロジロ見られるという感覚は、自分が何か珍しい動物にでもなったような気がすると彼らは口々に言います。

ビルの元妻は、日本語がペラペラになるにつれて、自分が何を言われているのかが理解出来るようになり、よく泣いて帰ることがありました。

例えば、ある時にスーパーマーケットで見知らぬおじいさんが、すれ違いざまに「でっかいケツしとる外人やのう!」とぼそり、エレベーターに乗ると同乗のおばあさんがまたもや「でっかい外人やのぉ!」

帰宅してひとしきり号泣、「もうこんな国はいや!帰りたい」「この国では、キリンやゾウさんになった気がする。」

 

本当に元妻には気の毒な事だったと同情すると同時に、そんな事を平気で言う無神経な人たちに腹が立って仕方ありませんでした。

きっとそんな田舎の老人たちは、彼女が自分が発した言葉の意味を理解していて、自分たちの言葉が彼女の心をズタズタに傷つけていたなんて、夢にも思わなかったんでしょうね。

国際結婚まとめ

これから結婚しようと思っている人には、現実的な話になって申し訳なかったです。

確かに日本人同士の結婚に比べて国際結婚の方が離婚率は高めなのは事実です。

これはひとえに文化、つまり考え方の違いが相当に影響しているのではと思います。

ですので、この事を結婚する前からきちっと頭に入れて、文化の違いをお互いに受け入れられるように努力すれば、いつまでも仲良く一緒に暮らせるのではと思います。

結局、日本人同士でも家庭環境や考え方も違うので、そんなに大差はないと思いますがね・・・。

とりあえず、ビルが思う文化の違いとは

相手に自分の思いを伝える時、西洋文化圏(中国も同じ)ではYes,Noをまずハッキリ示すことが、相手にわかりやすく伝えるために必要不可欠であるのに対し、日本文化は時に、Yes,No をハッキリ示さず、相手に手がかりを与えて遠まわしに伝えることが配慮、という感覚があると思います。

日本人にとって、英語を学ぶと言うことが難しいのは、文の構造の違いだけではなく、そんな文化の違いも大いに関係していると思います。

日本語なら、結論(述語)を言う前に、あれやこれやと色んな情報を入れて、遠回しにニュアンスを伝えている部分があると感じます。

結論そのものよりも、そこに至ったプロセスをいかに述べるか、ということが大事。そこからおのずと言いたいことを察してくだい、いわゆる忖度。

でも英語では、とにかく明確に「誰が・どうする」という結論を言う必要があります。言葉として、そうでないと成り立たない。

日本人が英語を苦手と感じるのは、もしかしたら、英語で話す時は、自分の発言にあいまいなものを差し挟む余地がないからかもしれません。逆に、明確な言葉によるコミュニケーションを「ラクだ」と感じる人は、英語が苦痛ではないのかも?

日本人はイエス、ノーをはっきり言うと相手を傷つけてしまうという、相手への思いやりの文化である反面、はっきりしないので誤解が生まれることもたくさんあります。

ビルもアメリカにかぶれている時は、何でもストレートに言うのが、正しいと思ってました。

結果、周囲から煙たがれて浮いてしまいました。

「郷に入れば郷に従え」When in Rome, do as the Romans do.