僕は普段とりわけ短気でもイラチでもないのだが、ちょっとした他人の言動に反応して腹を立てる事がある。



例えば、コンビニやレストランの店員さんの対応が悪かった時とか、


横柄な業者やクライアントと対応した時とか、


電車の中でぶつかって謝っても睨まれた時とか、


挨拶しても無視された時とか、


数え出すとキリがない。


「分かるよ〜」と言ってくれる人も多いのではないか。


世の事件のほとんどが”金がらみ””人間関係”と言っても過言ではない。


中でも傷害事件について言うと、


赤の他人同士がほんの些細な事で大喧嘩に発展してしまう事がある。


揉み合っているうちに打ちどころが悪く最悪の結果になってしまう事もある。


こうなると彼らに対する世間の同情の余地はないばかりか、加害者になっても被害者になっても家族や仕事、社会的信用などをすべて失ってしまうのである。


そもそも被害者になったら、人生そのものが終わってしまう。


些細な事が発端でも失うものは大きい。



普段なら、喧嘩なんてしょうもないと分かっている。


でも、何かで悩んでいたり、夫婦喧嘩してイライラしていたら人は簡単に切れてしまう。



今回は、この「怒り」のメカニズムを理解し、どんな時でも冷静に対処できる方法を考えてみる。


「怒り」は大昔から人間の持つ課題の一つであり、仏教では「煩悩」の一つと考える。


イエス・キリストやブッダが伝える言葉の中にも「怒り」の記述が度々出てくる。


伝道者の書7:9
「軽々しく心を苛立ててはならない。苛立ちは愚かな者の胸にとどまるから。」


箴言22:24−25
「おこりっぽい者と交わるな。激しやすいものと一緒に行くな。あなたがそのならわしにならって、自分自身がわなにかかるといけないから。」


詩篇16:32
「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は町を攻めとる者にまさる。」




ブッダの言葉


「怒りで苦しまない心がけとは何か?」


「水に書いた文字のように 怒りがおきてもさらりと流して 受け取らない」


腹が立ったときの受け止め方に3通りある事を次のように例えてます。


「水の上に書いた文字は、書いたそばから流れて消える」
「砂の上に書いた文字は、しばらくして消える」
「岩に刻んだ文字は、いつまでたっても消えずに残っている」


つまり、
「腹が立っても、すぐに忘れてしまえる人」
「しばらくたたないと気持ちが落ち着かない人」
「いつまでたっても不愉快だったことを思い出して腹を立てている人」




私たちは、腹が立つと自分の正しさを証明しようとして、相手の悪いところや非があるところを見つけ出そうとします。

そして、「悪いのは相手で、被害者は自分だ」と思い込み、ますます怒りの心が強くなっていきます。



「正義」は英語でjusticeと言います。この言葉の成り立ちは、just(公平)から作られています。


人間の脳は、常に「公平」を望んでいるのです。


この「公平」が崩れる時に私たちの脳の中に「怒り」が生じてくるのです。


「自分は正しいのだから間違っているのは相手だ。だから責任は向こうにあるのだから謝るのは向こうだ。」


「自分はこんな事をしてあげているのだから感謝されるのが当たり前なのにあいつは「ありがとう」の一言も言わない。」


親が子供に対して「これはあなたの為だからこうしなさい」とか言うけれど、人は押し付けがましい事を本能的に嫌うので、逆に感謝しないのです。


「これはあなたの為だから」と言いながらも単に子供を自分の思い通りにしたいだけなのです。


子供は敏感ですから偽善的な事をすぐに見破ります。




さあ、いかがでしょうか。

「怒り」のメカニズムは、ずばり「自分は正しい」「相手が悪い」と言う感情に囚われ過ぎているからなのですね。
(もちろん、殺人事件の被害者とかは別の話しです。)




昔から偉い人が言ってるように相手を責め続けると言う事は、何の利益もなく、それどころか「怒り」は自分にとって強いストレスになるだけです。


「怒り」は脳内でノルアドレナリンなどの不快物質を分泌させ、自らの心身にダメージを与えます。


ブッダは「他人からのどんな仕打ちや嫌がらせよりも、怒りが自分に与えるダメージの方がはるかに酷い」と語っています。


怒ることで最も損をするのは、他ならぬ自分自身です




「鏡の法則」


自分の怒りは、表情や口調などを通じて瞬時に相手に伝染し、相手を怒りで染め上げます。


すると相手からイライラした反応が返ってくるために、自分もより怒りを募らせ、さらに脳内で不快物質が分泌されてダメージを酷くするという悪循環にも陥ります。



それとは逆に自分が相手の怒りに対して冷静でいられるのなら、相手の怒りを次第に鎮めることが出来るはずです。



結局、相手が嫌な態度を取るのはそもそも自分が嫌な態度をとったからなのかも知れませんね。


案外、ぼそっと挨拶しても無視されるのはそもそも無表情でボソッと挨拶しても声が届いてないかも知れないしね。


まして最近はイヤホンをしている人が多いから。


ニコッと笑って頭を下げる方が効果があるかもです。


さあ、今回はこれぐらいにしときます。


くれぐれも自分を傷つけないようにしてくださいね。